女性に多い冷えの症状。東洋医学では「未病」という分類においています。
未病とは「病ではないが不調がある」という病の前段階を指すものです。
自分の冷え性のタイプを知って改善方法を見つけよう
冷えはいくつかのタイプに分けることができます。
代謝ダウン型
代謝が落ちていて、胃腸が弱いため、十分な食事量がとれず、熱を産生しにくい。いつもエネルギー不足で疲れやすいのが特徴。
血滞り型
血がドロドロの状態で、血行が悪いため、血液が体の隅々に行き渡らない。肩こりになりやすく、顔色がくすむのが特徴。
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水むくみ型
体内に水分をため込みやすい。むくみがちで、色白・ぽっちゃりしている人に多いタイプ。
ストレス型
ストレスが原因で血管が収縮を起こし、血行不良になるタイプ。体が緊張している状態が続くと手足が冷えやすくなる。
いずれのタイプにせよ、改善するためには、体の外からではなく体の中の「根本」を取り除くことが必要です。
どうして女性は冷えやすい?
そもそも、どうして女性は体を冷やしやすいのでしょうか。
それは、女性の体の構造が関係しています。
女性の筋肉量は男性に比べて少ないものです。筋肉は熱を産生するので、筋肉量の多い男性は比較的冷えにくいと言われています。
また、毎月の生理サイクルでは、排卵後に体が水分を蓄えやすくなるため、その分冷えやすくなります。
生理中は血液だけでなく、排卵期にためていた水分も排出するため、体から熱が放出されていく仕組みになっているのです。
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このように、女性には冷えやすい要素がたくさんあります。
タイプ別・冷え改善方法
代謝ダウン型
胃腸が弱く、食事量が少なくてエネルギー不足を起こしているこのタイプの改善方法は、朝起きたら、朝食の前に白湯を1杯飲むと良いでしょう。胃や腸などあらゆる臓器が目覚めます。
各消化器官の働きが目覚めれば、自ずと食欲もわいてくるようになるはずです。最初はその気にならなくても、毎日続けることでなれます。
なれてきた頃、今までよりも食事量が増えてくるでしょう。タンパク質を中心に摂取すると、アミノ酸の働きで体内の熱が産生されやすくなります。
どうしても食欲がないときは、温かいスープや味噌汁を食べましょう。
朝に温かい食べ物をとることで内臓が温まり、消化器官が本来の代謝機能を取り戻してきます。
血滞り型
血行が悪いこのタイプは、服装から見直してみましょう。締め付けの強いインナーを着けていたり、ヒールの高い窮屈な靴を履いていませんか。
まず、血の巡りを妨げる原因は取り除きましょう。そして、水分の摂取は十分に。
血がドロドロしやすい人は、水分不足になっている可能性が高いです。飲むのはミネラルウォーターや砂糖・カフェインの含まれていないお茶(麦茶・ハーブティーなど)を選びます。
冷たい飲み物は体を冷やすので、常温においたものの方が良いでしょう。
一度に飲む量はコップ1杯程度(180〜200ml)。一日1.5〜2リットルは飲むように。
これらを続けると、血の滞りは改善されていきます。
水むくみ型
体内に水分をため込みやすいこのタイプは、水分摂取の仕方に注意しなくてはなりません。
また、このタイプの人は特に下半身を冷やしやすいため、腰から下を冷やすような服装は避け、必要に応じてカイロや膝掛けなどの対策を行うこと。
寝る前の水分のとり過ぎに注意。塩分の過剰摂取もむくみの原因に。
むくみが解消されてくると、冷えも次第に良くなります。
ストレス型
このタイプは、とにかくリラックスする事が重要。ストレスを感じる要因は何でしょうか。
要因の改善・解消によってイライラ感や窮屈感を落ち着かせましょう。服装も少し余裕のあるものを着ると、締め付けもなく楽ですし、ストレスも和らぎます。
帰宅後はお風呂で湯船につかり、全身の緊張感を解いてあげましょう。アロマテラピーもおすすめです。
・・・以上がタイプ別の改善方法です。
いずれのタイプも気をつけたいのは、生活習慣による自律神経の乱れ。これが、体のあらゆる機能に支障をもたらすのです。
自律神経は規則正しい生活を心がけることで改善されます。朝は毎日同じ時間に起きて、生体リズム(体内時計)を整えましょう。
そして、足下は季節を問わず必ず温めておくこと。これだけでもしっかり守れば、少しずつ改善されていくのです。
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