反抗期がないと大人になってから危険?反抗期の原因と必要性

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「うちの子はとっても良い子」「私の言うことをちゃんと聞く良い子」・・・自分に従順なお子さんをもつと、親御さんは楽でしょうね。

しかし、思春期になっても親にひとつも反抗することなく「良い子」の状態が続いているのなら、それは危険な育ち方をしている可能性があります。

 

自我の芽生えで反抗期は2回訪れる

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「魔の2歳児」「イヤイヤ期」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これはヒトが初めて親に対して自己主張を示す「第一次反抗期」であり、ほとんどの子供が通る道です。

反抗期というのは、自我の芽生えから起こるもの。1~2歳になった子は、自分の欲求や願望を言葉でうまく伝えることが出来ません。

そうすると、「親の言うことを聞かない」「わがままを押し通そうとする」ために泣いたり怒ったり、暴れたりして表現するようになります。

そして、反抗期はもう一度訪れます。思春期・・・小学校高学年から中学生あたりですね。

一般的にこちらがメインの反抗期と認識されています。正式には「第二次反抗期」と呼ばれるこの時期は、やはり「自我の芽生え」が大きく関わります。

つまり、反抗期はヒトの成長過程における生理的な現象と言っても過言ではないのです。

 

反抗期がない人の理由は2つに分かれる

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しかし、思春期に反抗期が来ないお子さんも中にはいます。その理由は大きく分けて2つ。

 

1. 反抗する理由がないor親と価値観が全く一緒の場合

まず一つ目。親への反抗心というものは、自分の考えていることと親が考えていることの「相違」から生まれるものです。

しかし、親が示した要求と自分の考えていることが一致している場合、反抗する理由ははじめから生まれません。つまり、反抗しなくても自分の意見が通ったも同じなのです。

 

2. 親の言うことに従順で自己主張ができない場合

そして二つ目。こちらは、自分の考えと親の考えに「相違」があるのにもかかわらず、親に従うパターンです。

これが実は大問題。親に従順にならなければいけないと自己暗示をかけてしまい、自身の考えを伝える方法が身に着かなくなっている可能性も。

この場合厄介なのは、自分の気持ちを我慢しすぎて、将来大人になっても自己の考えを持つことが出来ず、言われたことしか出来なくなってしまうおそれがあることです。

 

親に反抗出来るのは信頼関係があってこそ

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ところで、親への反抗心はどういった理由で沸き起こるものなのでしょうか。

思春期は心と体の成長が著しい時期です。小さな子供は親の助けがなければできないことがたくさんありますが、思春期になれば、大抵のことは自分一人でも出来るようになります。

その時、「まだ親に頼りたい」「いつまでもそばにいて守ってほしい」という気持ちはあるものの、体が成長したことで自分一人で出来ることが増えていき、やがて「親の力を借りずに生きていけるようにならなければ」という自立心も芽生えてくるのです。そのため心と体のバランスが不安定になり、いつまでも子ども扱いする親に苛立ちをぶつけたり、わざと突き放すような言動を起こしたりするものなのです。

しかし、それが出来るのは「僕(私)がこんなことを言っても(親に)嫌われることはない」という自信があるから。つまり、子は親との間に「信頼関係」があることを信じているからこそ反抗することが出来るのです。

 

信頼関係に自信のない子供は反抗できない

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先程、反抗期のない子供について2つのパターンに分かれると述べました。

一つ目の「親と価値観が同じタイプ」については、普段の会話などで親子が遠慮なく言葉を交わせる状態であれば、親子関係は良好と言えるでしょう。一方、「自己主張がなく親に従順なタイプ」については要注意です。

冒頭で述べたように「うちの子は私の言うことをちゃんと聞く良い子」と親御さんが感じている場合、その子の普段の様子はどうなのか思い出してみてください。

  • 自分(親)との会話の中で、お子さんが自身の話をすることはありますか?
  • 学校での出来事やその日あったことを自分から話してくれますか?
  • 時には「あれが欲しい」「これが買いたい」など、自分の欲求を口にすることがありますか?

上記のような会話に心当たりがないと思ったら、今度は親御さん自身のことを思い出してください。

  • お子さんに尋ねる前に自分の意見を述べていませんか?
  • 選択肢を設けることなく、何でも自分の思うとおりにお子さんを導いていませんか?
  • 「危ないからやめなさい」「だからやめなさいって言ったでしょ」とよく口にしていませんか?

上記は一例ですが、これらに「子供の考え」を加える余地がないことにお気づきでしょうか。このような親側だけの意見を押し付ける会話をしていては、子供は親が決めたこと、親に「やっても良い」と言われることしか出来なくなってしまいます。

そこに本来の親子が抱く信頼関係はありません。このように育ってきた子供は、「自己主張をすれば親に嫌われるかもしれない」「親の言うことを聞かないと怒られる」と自己暗示をかけてしまう傾向にあります。

 

自己主張を我慢し続けると大人になってから爆発する

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自己主張を我慢し続けて大人になった際、心配されることがあります。その一つが「自己主張の爆発的発散」。

自分の考えを抑え込み、親に従順に育った子供がやがて大人になった時、何かをきっかけに今まで我慢していた欲求や願望をギャンブルや酒などで発散してしまう可能性も否定できません。

そして、自分のやりたいことや好きなことを見出せないまま成長していくと、将来の人間関係に支障が出るおそれがあります。仕事では何か指示が出されなければ動けない、何でも他人の言うことを信じて行動するまたは騙されやすくなるなど。

また、親から離れられない「自立できていない大人」になる危険性もあります。

 

子供が自分の意見を言いやすい、自立を促す環境づくりを

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これまでの記述で、反抗期に子供が親に対して自己主張を示すことがどれだけ重要なことか、おわかりいただけたでしょうか。理解したところで、「うちではもう手遅れかしら」と不安になった親御さんもいらっしゃるかと思います。

しかし、今からでも良いので、これからのお子さんへの接し方を改めてみてはいかがでしょうか。まずは、お子さんが意見を言いやすい環境を作っていくことが最善の解決策です。

心がけるべきことは、

  • 親の考えよりも子供の意見を優先する
  • 「危ないからやめて」「もっとこうしなさい」は禁句
  • 子供の意見を否定しない
  • 反抗されても基本的には何もしない

この4つです。

とにかく、自立心を持たせることが重要なので、基本的に親は子の考えを否定せず、口出しもしません。自分で考え、行動する力を身に着けることが大切なのです。

時には失敗することもあることでしょう。それでも、本人が助けを求めない限りは何もしてあげません。

こうして自分自身で考え、行動を起こすことで、何が正しいこと・間違っていることなのかを実際に体感でき、やがて自立するための自信につながっていくのです。

親にとっては、見守ることしか出来ない辛さを味わうことになるかもしれません。反抗期というものは子供にとって「親離れするための準備期間」であり、そして親にとっては「子離れするための準備期間」なのです。

親は子供と共に成長するもの。今までの育て方を後悔するのではなく、常に「これから」の育て方を考えていきましょう。

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