暑い陽射しが肌を差す夏。薄着で屋外のレジャーを楽しむ人も多いでしょう。
そこで避けられないのが「日焼け」です。水着などを着て、肌が露出したところが真っ赤に焼けてひりひり・・・という経験は誰でもあるのではないでしょうか。
実は、その焼けすぎた日焼けは、「日光皮膚炎」という傷病名が付くのです。
命の危険も否定できない・・・日光皮膚炎の怖さ
軽度の日焼けは少しひりひりと感じたり、肌の発赤がみられたりするものですが、真っ赤になって皮がむけるほどのものになると「日光皮膚炎」と呼ばれ、適切な処置や治療を行わなければ重症化することもあります。つまり、日焼け=火傷ということです。
その範囲が広く重度の場合、脱水症状が起こることも。ここまでくると、命にも危険が及ぶことになります。
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皮膚炎と脱水の他にも、
- 皮膚のむくみ
- 水ぶくれ
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気(嘔吐)
このような症状があれば、直ちに医療機関での治療を受けるべきです。
うっかり焼けちゃった!応急処置は「冷やす」「潤す」「水分補給」
どんなに気をつけていても、うっかり日焼けをしてしまうことはありますよね。夏など陽射しの強い季節に露出の多い服装をしていれば、必ず焼けるものです。
日焼けの応急処置は火傷の場合とほとんど変わりません。
1.冷やした濡れタオルで焼けた箇所を冷やす
氷などで急速に冷やすと凍傷になることもあるので、濡れタオルが適しています。可能であれば、冷たいシャワーも効果的。
2.患部を保湿する
赤みが引いてきたら、カラミンローションなど低刺激な化粧水等で患部の肌を保湿しましょう。ワセリンを塗ってラップで湿潤しても可。
以上が応急処置方法です。
焼けている範囲が広い場合や、明らかに炎症が激しい場合は医療機関を受診して治療をしてもらいましょう。あとは、経口で水分補給をすることも忘れずに。
皮膚科を受診しよう・・・その治療方法は?
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日焼けは皮膚科を受診しましょう。ところで、日焼けの治療はどのように行われるのでしょうか。
まず、外用薬を処方してもらい、患部に塗り経過を観察していく方法が主です。その症状が重度の場合はステロイド外用薬、比較的軽度であれば非ステロイド性炎症外用薬を用います。
また、全身症状がみられる場合は、内服薬を用いて治療が行われることも。
いずれにせよ、「患部が熱を持っている」「ひりひりする」程度の症状でも、早めに医療機関の受診をおすすめします。当たり前のことですが、処置・治療は早ければ早いほど効果が早く現れ、治りやすくなるものです。
日焼け止めだけでは×!露出を控えて肌を守ろう
毎年夏にはSPF50以上の日焼け止めを使用するという人は多いでしょう。しかし、日焼け止めだけでは完全な予防にはなりません。
もちろん、素肌でいるよりは効果はありますが、さらにその上から衣類で肌を隠すのがより効果的でしょう。つばの広い帽子や日傘、サングラスも有効です。
また、汗をかいたり水に触れたりすることで知らず知らずに落ちてしまいます。こまめに塗り直す必要があります。
とにかく「肌の露出を少なく」することが大切です。
「たかが日焼けだ」とは思わず、しっかりと予防し、焼けてしまったら早めに対処することが重要なのです。適切な予防や処置・治療を行い、大切な肌を守りましょう。
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