犬と違い、猫は日常的な散歩は必須ではありません。自分で勝手に家の中を動き回りますし、ストレス発散方法を自分で確立しているので、気分転換の散歩は必要ないのです。
しかし、家で飼っている猫と一緒に街を、公園を歩けたらとても嬉しいですよね。どんな猫でも散歩できるという訳ではなく、それなりに判断基準というものがあります。
一体、どういった猫であれば一緒に散歩をして大丈夫なのでしょうか?
猫と仲良くなければ散歩はできない
まず、飼い主と一緒に行動できているか、意思疎通が取れているかを確認しておかなければなりません。というのも、飼い主をしっかりとチェックし、仲良しでなければ危ない外を一緒に歩くことはできません。
街には自転車もバイクも車も走っています。家とは違う環境に置かれるので、猫はかなりのストレスを受ける場合が考えられます。
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ちょっとしたパニックで車道に出てしまったら、車と接触する危険もあります。
そのため、飼い主が名前を呼んだら来てくれ、目があっただけで「なあに?」というように近づいてくれるほどの関係がなければ、安心して外に出すのが難しいでしょう。
まずは飼い主とどれだけ仲良しなのかを把握しておかなければなりません。
一緒に散歩したいなら人間に慣れさせる!
猫は警戒心が強く、主人以外にはあまり仲良しにはなりません。
しかし、幼猫の頃から飼い主以外の人と接触している場合には人間不信にはならずに、違う人が来ても知らん顔しているか、甘えに行くようになります。
外に出ると、周囲には多くの人がいます。それも飼い主以外の知らない人が多数です。そんな環境といきなり遭遇してしまったならば、もし人間に慣れていない猫であれば多大なストレスを抱えることになります。
一緒に散歩して気分転換をしてもらいたいのに、逆にストレスを与える結果になってしまっては、意味がありません。
そのため、もし散歩をさせたいのであれば人間に慣れている、どんな人にも懐いてくれる性格をしているのが条件となります。
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信頼関係を確認するにはお風呂までついてくるか
猫と飼い主の信頼関係を一番確かめられるのは「お風呂」です。飼い主がお風呂に入るときに、一緒に付いてくるでしょうか?
猫は、お風呂が大の苦手です。それなのに飼い主がお風呂にいるからという理由で、もし付いてくるようであればかなり信頼関係が強い証拠でもあります。
自分が苦手な場所に、飼い主がいるからという理由で来るわけですからよっぽどですよね。
そして、飼い主がお出かけをしようとした時に、「いっしょに行く」といわんばかりに、ちょこちょこついてくるでしょうか?
これも信頼関係が強い証です。この二つが揃っていれば、一緒に散歩をしてもきっと大丈夫でしょう。
猫と散歩する時の注意点!
猫と一緒に散歩する場合は、子猫の時にはあまり外に出さないようにしましょう。野良ではなく、家で最初から飼っている場合には、外の環境に全く慣れていません。
そして外敵から身を守る術なども持ち合わせていない場合が多いので、すぐに逃げてしまいます。
そうなると、探すのも大変ですし、そのまま見つからない場合も考えられます。あまり小さい頃から慣れさせる目的で外に出すのは、逆効果だという指摘が多いので、1歳を超えてからにしてあげましょう。
また、初めて外に出した時に、猫があまりにも怖がるようでしたらその後は一緒に散歩するのを諦めましょう。環境が合わないとストレスになりますし、どんな猫でも外が好きという訳ではありませんから。
飼い猫との散歩が出来たら、飼い主にとっては幸せな時間が増えますよね。ですが、それが猫にとっても嬉しいものなのか、もう一度考えてみる必要はありそうです。
知らないところでストレスを抱えていたり、病気を貰ってくる可能性もあります。外は危険が一杯だということも肝に銘じて散歩させるかどうかを判断しましょう。