片づけられない病気…「ADHD」の特徴と3つの治療法

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「片づけられない」特徴を持つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」

物事に優先順位を付けることや整理整頓が苦手で片付けられない、部屋がいつも散らかっている・・・そう悩んでいる人は意外にも多いと聞きます。その多くが大人の女性です。

実はそれ、『ADHD』という病気かもしれませんよ。

 

ADHDの特徴とドーパミン不足

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さて、ADHDとは一体どのような病気なのでしょうか。

ADHD・・・『注意欠陥多動性障害』(Attenntion Deficult Hyper activity Disorder)という脳の病気のひとつ。特徴は、

  • 物事の優先順位をつけるのが苦手
  • 整理整頓が苦手
  • 忘れ物や失くしものをしやすい
  • 締切や時間に遅れやすい
  • 貧乏ゆすりなど目的のない動きが多い

以上のような症状が現れます。子供の発達障害としても聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

このADHDは、子供に限らず大人も発症します。実のところ、はっきりとした原因については未だ解明されていませんが、大きな可能性のひとつとして脳の神経伝達物質『ドーパミン』の分泌不足が挙げられています。

 

ドーパミンの役割とADHDとの関連性

神経伝達物質の役割は、外で受け取った刺激の情報を脳に素早く伝達することです。これが正常に働くからこそ、わたしたちはその後の対処がきちんとできます。

神経系は神経細胞がいくつもつながって構成されているもので、その細胞間には隙間があります。神経伝達物質は脳から分泌、各神経細胞からそれが放出されて、隣の神経細胞にある神経伝達物質受容体に結合し、情報を伝達して行くのです。

しかし、ADHDを発症している脳は何らかの原因で、この一連の作業に支障が出てしまい、神経伝達物質が受容体に結び付きにくくなっているため、脳への情報伝達を十分に行うことが出来ません。結果、先にあげた『注意欠陥』『多動性』といった症状が現れるのです。

 

「片付けられない」のはADHDの特徴のひとつ

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冒頭に『片付けられないのは病気が原因である可能性がある』と記述しました。ADHDの症状にも『整理整頓が苦手』『ものを片付けられない』といった症状があります。

これは物だけではなく、仕事や家事の段取りなども優先順位をつけることが困難で、『物事を一つ一つ片付けていく』という作業全般に言えることなのです。

 

得意なことには集中できる

ADHDには知的な障害はなく、感情や行動を自分自身でコントロールすることが難しいだけであると言われています。整理整頓や片付けなど不得意なことには集中・注意力が散漫してしまう一方、興味の強いもの、好きなことなど得意な分野においては集中力を遺憾なく発揮するという特徴も。

これは、興奮するとドーパミン等の神経伝達物質の分泌が増加するためであるとも言われています。

 

ADHDかもしれないと思ったら専門の医療機関へ行く

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以上のことから、『自分はやっぱりADHDかも・・・』と思った人もいるかもしれません。しかし、実際はきちんと心療内科や精神科、神経科などの医療機関で診断を受けて見なければわからないものです。

そして上記で挙げた科ならどこでもOKというわけではなく、『ADHDを専門としている』医療機関である必要があります。インターネットで『ADHD 医療機関』で検索をすると、都道府県、さらに市町村別に診断をしてくれる医療機関を見つけられるサイトもいくつかあるので、是非調べてみましょう。

 

3つの治療法「薬物治療」「生活の見直し」「周囲の協力」で改善する

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大人のADHD治療は子供の場合に比べて、自分自身が努力する必要性が高いです。治療法は大きく分けて

  • 薬物治療
  • 心理社会的治療

以上の二つ。

薬物治療では主に、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌不足を改善する『アトモキセチン』『メチルフェニデート』という薬を使用します。

心理社会的治療というのは、『暮らし方』『生活環境』『人間関係』を見直し、ADHDの人が苦手とする事柄を改善しやすくなるように環境を調整していく治療法です。特に『人間関係』が重要で、家族はもちろん、仕事でかかわる人にもこの病気のことを理解し、協力を得ることが必要になってきます。

たとえば、『暮らし方』を見直す場合・・・人に何かを伝えるときはよく考えてから口にすることを心がけたり、指示を短く簡潔に出してもらうようにするなどして、失敗を防ぐ工夫を考えます。

『生活環境』の見直しでは、壁のポスターや装飾品が注意力・集中力を妨げるなら取り外したり、落ち着かない・イライラしてしまった時に一人になれる場所を決めておく、忘れ物が多いなら、大事なものを置く場所を1か所決めておくなど、自分が暮らしやすい、改善しやすい環境を整えることを心がけます。

『人間関係』を見直す際は、周囲の人に理解を求めることはもちろん大切ですが、自分から相談するなど、積極的に声をかけていくことも重要です。

 

4つの片づけのコツで「片付けられない」を克服する

ADHDの人が苦手とする『片付け』。『片付けられない』を克服するには、まずは片付け方を身に着けることから始めましょう。

片付け方と一言で言っても、それは人それぞれです。今回はADHDの人に向けた片付け方のコツを紹介します。

 

1. 物を減らす(捨てる)

ADHDの人は、物が多すぎると混乱して整理整頓できなくなります。しかし、物を極力少なくしておけば、片付けるのがぐっと楽に。

ここ2~3年で使ってないものは迷わず捨てましょう。整理整頓は後回しで、【捨てるもの】【必要なもの】を入れる段ボール箱などを用意して挑みます。

必要最低限の物を残し、捨てるときは潔く。これが大事です。

 

2. 一気に片付けようとしないこと

極端に、『今すぐ家の中を全部片付けよう!』などとは思わないでください。これはADHDでなくても、片付けられない人のほとんどが失敗するパターンのひとつです。

最初から一気に片付けようとするから、集中力が続きません。今日は寝室、明日はリビング・・・といった感じで、ゆっくり片付ける心持ちでいてください。

 

3. カテゴリーごとに物を置く場所を決める

物の整理が終わったら、今度はカテゴリーごとに置く場所を決めましょう。入れる場所を決めたら、丁寧に収納していきます。

置いた場所を忘れそうなら、引き出しなどに入れている物の名前をラベルに書いて貼っておきましょう。

 

4. 物は極力増やさない(衝動買いを予防)

実は『衝動買い』もADHDには多い行動のひとつですが、片付いた部屋をキープしたいなら、極力物を増やさない努力をしましょう。どうしても必要な時は、買った分だけ既存の物を捨てる作業をすること。

『溜めない』ことが大切なのです。

このように、『片付けられない』を克服するには、『極力物を持たない』というシンプルな暮らしを心がけるのがベスト。それは片付けだけではなく、仕事や家事など『行動』においても同じことです。

あれもこれもと一気に片付けてしまおうとするのではなく、一つ一つを丁寧に対処していくことが大切。シンプルかつコンパクトな暮らしに変えてみませんか?

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